教科の特色｜三田国際科学学園中学校・高等学校

英語

個々の目標に向かって
「使える英語」を身につける

本校では、英語学習歴が少ない「一般生」とすでに英語の学習歴がある「国際生」がそれぞれの目標に合わせて実力をつけることが可能です。本校では「読む･聞く･書く･話す」という4技能をバランスよく養う授業を展開していき、国際感覚を身につけながら、実際に社会に出てからも「使える英語」を習得していきます。

Standard（ISC･MSTC）

私たちが目指す「使える英語」とは、単なる流暢さではなく、多様な人々と心を通わせるために、英語をコミュニケーションの手段として活用することです。本校では、英語が飛び交う学習環境を最大限に生かしながら、語彙や文法の基礎力、異文化を理解しようとする姿勢、信頼できる情報源から正しく情報を得る力、そして自分の考えを論理的に伝える力を養います。

International Teacherと日本人教員の2名で行うティームティーチングでは、プロジェクト型学習を通して「使える英語」を習得します。英語学習を始めたばかりの中1でも、数週間後には自己紹介プレゼンに挑戦。中3では環境問題や社会問題に取り組みます。例えば、児童労働を扱った際、産業ごとの実態を調べ、課題や中学生の彼らにできることをパンフレットにまとめました。さらに、児童労働廃止を訴えるスピーチの暗唱にも挑戦。活動を通して、生徒たちは本物の英語で書かれた情報に自然に触れ、参考文献の書き方も身につけます。高校では、扱うトピックも使う英語もさらにアカデミックなものに挑戦します。自らの研究や留学、進学を見据えて、批判的思考力や論理的な発信力を養います。

Immersion（IC）

イマージョンプログラムでは、英語だけで学ぶ環境を通して、高い英語運用能力を身につけると同時に、自ら考え、学び続ける姿勢を育てます。授業では文脈から意味を構築し、伝える工夫を重ねながら、将来、海外で学ぶ力の土台となるアカデミックスキルを中学3年間で着実に育てていきます。

オールイングリッシュ授業を徹底し、英語で思考し発信する練習を重ねます。中1ではSurvival Englishから始め、自ら考え行動する力を英語で養います。授業は徐々にアカデミックな内容へ移行し、スキル別に実施。Intensive Readingでは要約や批判的思考、Academic Writingでは論理構成やリサーチスキル、Communication Skillsではプレゼンやノートテイキングなどを重視し、必要な学習ストラテジーを練習します。さらにCLILの実践として理科・数学・社会も英語で学び、言語力と教科理解を同時に深めます。

国際生

In Academy and Advanced classes, students build thinking and communication skills through reading, writing, and discussion. Through the study of literary works, students gain insights into themselves and others. Intermediate class focuses on grammar and literacy skills in an English-only environment to prepare students for future higher-order language learning.

In the Academy and Advanced classes, students strengthen their critical and analytical thinking and develop methods of expression to effectively share their ideas with others. Through the close reading of source texts and discussion, academic and creative writing, and presentations and projects, students gain insight into themselves, society, and the world at large. Intermediate classes prepare students for higher-order language learning by emphasizing grammar and literacy instruction. The English-only class taught by a native speaker prepares Intermediate students for the next step in their language-learning journey.

教員からのメッセージ

At MITA, you will be encouraged to be a free thinker. But what does that mean? Free thinking starts with asking the big questions. Who are you? What do you want? How can you get what you want? At MITA, we will give you the freedom to find YOUR answers to these questions!

本校の掲げる「発想の自由人たれ」とは、一体どういう意味でしょうか？自由な思考とは、大きな問いを投げかけることから始まります。自分は何者なのか？何を望んでいるのか？どうすれば望みを叶えることができるのか？三田では、これらの問いに対するあなた自身の答えを見つけることができます！

Vice principal
Director of International Programs
David Brunner

理科

探究心から創造へ ―
「問い」を形にする
理科の学び

理科では、身のまわりの「なぜ？」を出発点に、科学的に考える力を育みます。問いを立て、仮説をつくり、実験を計画・実施して検証するPBL型の学びを通して、生徒は考察を深め、新たな問いへと向かいます。興味・関心を原動力に、社会や未来へとつながる“創造”を目指し、学びの面白さに出会える授業を大切にしています。

＜授業例＞

1. ジェットコースタープロジェクト

中学物理の「運動とエネルギー」の単元のまとめとして実施する「ジェットコースタープロジェクト」では、チームでスポンジ素材のレールを設計し、鉄球がどれだけ高くまで戻れるかを基準面からの最高到達点で競います。1回転・カーブ・ジャンプという条件を満たしながら、力、速さ、エネルギー、運動、仕事といった学びを駆使して設計を重ねます。生徒たちは、試行錯誤の中で「手で考える」ことを通して、物理法則を自分の言葉と感覚で理解していきます。論理的思考力、創造力、協働性、そして粘り強く取り組む力が育つ授業です。

2. 科学捜査プロジェクト

中学2年生で取り組む「科学捜査プロジェクト」は、科学の視点から事件を“解く”ことをテーマにした年間型の探究学習です。科学的手法を調べてポスターにまとめたあと、化学では未知物質の特定に挑み、検出反応や熱分解、水質調査などを実施。生物では骨格の分類やDNA鑑定、電気泳動を通して多様性と共通性、遺伝の仕組みについて理解を深めます。根拠をもとに論理的に考え、情報を分析・判断する力や、客観的に事実を捉える姿勢が育つ授業です。

教員からのメッセージ

この世界は不思議で溢れている。不思議を不思議と感じよう。それを仲間と共有して味わおう。みなさんの唯一無二の好奇心を、ここで花開かせてください。科学はそこから始まります！

理科渡邊新大

国語

コミュニケーションの「実技」教科

国語にも、英語と同じく「話す・聞く・書く・読む」の4技能があります。本校の国語は、読解だけではなく、これら4技能すべてをバランスよく鍛える“コミュニケーションの実技”教科です。授業では、グループワークや創作活動、意見発表や討論などの多様な学びを通して「言語能力」を高めます。また、他者や文章とどう向き合うかという「心構え」についても、実践的に身につけます。

教員からのメッセージ

あなたにとって「コミュニケーション」とは何ですか？ことばを通じて世界は広がります。授業だけではなく、日常の会話にもヒントがあります。異質な他者（人・文章）と向き合い、自分の価値観を広げていきましょう。

国語科築山文崇

数学

知性を養う数学

数学は論理的思考力を養い、社会で活用される実用的な学問です。授業では生徒同士、教員と生徒が互いに学び合い、多様な人々との出会いを通じて視野を広げます。一人ひとりの異なる学び方、固定観念にとらわれず「思考すること」を大切にします。数学的活動を通じて問題解決力と創造性を身につけ、将来の可能性を切り拓く力を育成します。

教員からのメッセージ

世界は数学であふれています。まだ知らない、気づいていない数学の楽しさや美しさに触れ、思考の扉を開き、存分に「数楽」の世界を旅しよう。

数学科赤澤徹哉

社会

世界と未来を読み解く社会科

社会科は、私たちが生きる世界を理解し、問いをたてるための「眼鏡」をつくる教科です。歴史・地理・公民を横断しながら世界の成り立ちや構造を多角的に学び、「なぜ？」と問いを立てながら、現代社会を読み解く思考力とその後の未来を構築する創造力を育てていきます。知識を蓄えるだけでなく対話や探究を重ね、表現力と創造力を養うことで、自分自身の視点で複雑な現実に立ち向かう知性を育てます。

教員からのメッセージ

「なぜ？」と問い続けることで、世界の見え方が変わります。社会を理解し、未来を変える一歩を、共にここから踏み出しましょう。

社会科青山竜済

情報

つくりながら問い、問いながら変える。すべては手を動かす学びから。

サイエンスとテクノロジー、デザインとアートを横断しながら、プロジェクト型の学びを展開しています。授業では「手を動かすこと」を通して問いを立て、自ら考え、つくり、より良いものへと変えていきます。学びの過程で、価値を受け取る側から価値を創造するクリエイターへと変容していくことを目指しています。

教員からのメッセージ

急速に変化する社会や技術の進化を「好奇心」で捉え、変化そのものを楽しむマインドを大切にしています。創造に挑むジェネレイターとして、たくさんの寄り道も学びの一部として楽しみながら、学びの旅を一緒に始めましょう。

情報科斎藤春香

保健体育

体を動かすだけではない、本物の健康を手に入れるために。

「個人技能を上げるには」「チームに貢献するには」「なぜ運動や健康が大切か」といった問いを立て、個人やグループで考え実践し学びを深めます。課題を主体的に発見し、仲間と協力し解決に取り組むことで、協調・公正・責任を持つ心や生涯にわたる健康づくりの力を養います。この年代からこれらを身につけておくことは、将来的に社会や世界で活躍するための基礎になると信じています。

教員からのメッセージ

学校の授業は好きですか？楽しく体を動かすウキウキ、仲間と一緒に共感し挑戦するドキドキ、本物の健康について議論し探究するワクワク、これらを通じて成長し“好き”を見つけていきましょう。

保健体育科横井理佳

芸術

見て感じて、想いをカタチにする時間

美術科では、「みる・感じる・表現する」体験を通して、自分らしい表現に出会えることを大切にしています。絵画やデザイン、工芸に加え、iPadやレーザーカッターなどのデジタルツールも取り入れ、楽しく多彩な創作に取り組みます。よく見て感じ取る中で観察力を養い、仲間と学び合いながら、豊かな感性や表現力、そしてアートを通して社会と関わる力を育んでいきます。

教員からのメッセージ

アートは身の回りにあふれています。そして誰もがクリエイターとしての可能性を秘めています。自分の想いをカタチにしていくことを楽しみましょう。

芸術科市川由布子