Girls, be ambitious!ー第2回 高校卒業式ー

行事

3月3日(金)桃の節句の日、快晴。三田国際学園高等学校 第2回卒業式を執り行い、57名の卒業生が巣立っていきました。式典では、「先輩方の姿はお手本であり、目標でもあります。今度は私たちがその姿勢を受け継いでいく番です」との決意とともに、在校生から送別の言葉が贈られました。

 

卒業生答辞では、2年生の時に迎えた「校名変更・共学化」で自分たちの人数を大きく上回る後輩ができたことや、3年生の体育祭でのマスゲームの苦労など、3年間の思い出を振り返り、最後は「高校3年と中学3年が卒業した後、そこからがこの学園の本当の始まりです。今後ますます発展していくこの学園の卒業生として、私たちは誇りを持って生きていきます」と結びました。

 

「戸板」から「三田国際」へと歴史がつながれる年に、中高の生徒活動の中心的役割を担う高校2年生だった彼女たち。起こった変化に戸惑いながらも、たくさんの生徒によってエネルギーを増した学校での日々を誰よりも楽しもうとする姿が、とても印象的でした。その前向きな姿勢は、後輩にしっかりと受け継がれていることでしょう。

 

最後に。

「これまでの100年から、次の100年へ」-連綿と受け継がれる歴史の、ひとつの節目である今日この日のために寄せられた、卒業生そして在校生へのメッセージです。

 

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卒業式に寄せて

長谷川 操(高校3学年教諭)

 

三田国際学園高等学校第2回の卒業式が挙行されました。本日をもって戸板女子高等学校時代のシンボルだった紺のスカーフのセーラー服を目にすることもなくなります。かつて戸板の生徒だった私にとって、一抹の寂しさは拭い難いものがあります。

 

私が在校中(40年以上の昔)、セーラー服は時代遅れだということで、生徒総会で廃止が議題に上がったことがありました。結果は予想に反して、存続に決定。生徒は文句を言いつつ、実は深い愛着を持っているのだということが実証されました。確かに機能性ではブレザースーツに劣っているセーラー服です。でもそこには「乙女心」を満たしてくれる「美」がありました。

 

古いものが消え去っていく、これは世の習いです。大事なことは、そのことを空しいとか、悲しいとか思うのではなく、古き良き伝統の上に進取の精神を組み込んでいくことです。学園は「戸板」から「三田国際」へと、21世紀を切り拓いていく学校へ大きく前進しました。そういう意味で、今年度の卒業式は、この学園にとって一つの大きな節目であったと思います。

 

新しい制服は男女共学に相応しい、まさに三田国際の象徴です。それを身にまとう生徒達には、戸板の「知好楽」の精神を継承しつつ、時代の先頭に立って進んでいく気構えを持つことを願っています。

 

今年度の卒業生は「戸板」と「三田国際」、それぞれの目指すところを学び、融合させ、それらを体得して卒業します。それを今後大いに生かし、ますます活躍されることを心より祈念いたします。

卒業、おめでとうございます。