行事
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11月7日(月)~11日(金)の5日間、高2本科コースとスーパーサイエンスコース(SSC)の生徒は沖縄修学旅行に出かけています。
現地からレポート&写真が届きましたのでご紹介します。
沖縄での修学旅行初日がいよいよ始まりました。初日は、羽田空港に集合し、沖縄那覇市に移動。その後、ひめゆりの塔・平和祈念資料館を訪れ、平和学習を行いました。ひめゆりの塔では、同年代の学生が戦争によって、人生や青春が翻弄され、奪われたことに対して、非常に真剣な面持ちで、時に悲しそうな非常を浮かべながら説明に聞き入っていました。
平和祈念資料館では、戦争を体験した方の講話を聞き、自分たちの普段の日常が平和によってもたらされたものだと再認識していました。平和というものを通じて沖縄を過去から学び、二日目以降のフィールド・ワークを通じて、今ある課題を探求し、未来を思考できるよう研修旅行を実践していきます。
2日目からは本科コースとスーパーサイエンスコース、それぞれコースの特性を反映した行程となります。本科コースはグループごとに観光・経済・平和など今の沖縄を表すテーマを選定し、フィールド・ワークを行いました。フィールドワーク後は、琉球大学の学生と共に振り返りを行い、継続的に行われる明日のフィールドワークに備えました。
一方SSCは午前中、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のキャンパスツアーを行いました。世界各地、50カ国以上からの留学生が集まる、最先端の設備を揃えた大学院大学です。OISTの大学紹介、イリバルネ・マリア研究員の研究の紹介、各研究棟の見学を行い、その設備・機材や、研究内容に生徒たちは多大な刺激を受けていました。
午後は、琉球大学の理系学部の学生の前で、自分たちの行っている研究のプレゼンテーション発表を行いました。全10チームのプレゼンテーションそれぞれに講評をいただき、質疑・応答までしっかりと受け答えをしていました。その後、自分たちのプレゼンテーションを動画にて見直し、他チームの講評を行い、今後の研究につなげる振り返りをしました。3月に行われる「サイエンスエッジ」の出場に向けて、より研究を深く進めていける材料と、自信を身につけました。
3日目、SSCは海へと出かけました。午前中は、大度浜海岸にてイノー(沖縄の方言でサンゴ礁に囲まれた浅い海・潮溜まりのこと)観察を行いました。懸念されていた雨も降らず、2チームに分かれて、それぞれ琉球大学の学生・大学院生による指導を受け、ナマコ・ヒトデ・カニ・珊瑚・様々な種類の小魚などの生物を観察し、生物の多様性を学びました。
午後は、午前中に観察の指導をしていただいた大学院生による、「生物多様性」についての講義後、大度浜海岸にてシュノーケリングを行いました。講義では、新種の生物を見つけて、論文を出版し、実際に新しく名前をつけた話を筆頭に、沖縄の生物多様性をわかりやすく解説していただき、活発な議論が生徒と交わされていました。
今後の研究にもつながる話もしていただき、充実した時間を過ごすことができました。シュノーケリングは初めてウェットスーツを着る生徒も多く、始まる前は不安な生徒も多数いましたが、インストラクターの指導を受け、海では楽しそうに生物を観察している様子が印象的でした。
本科コースの4日目。
2日間のフィールドワークを経て、本日琉球大学にてその成果の発表を行いました。
フィールドワークはそれぞれのグループがテーマを決め、そこからそのテーマの中にある問題点とその解決、今後のあるべき方向性を仮説し、インタビューや実地調査を経て、その仮説を立証していくものでした。
例えば、教育をテーマにしたグループは幼稚園や学校などにアポイントをとり、インタビューし、東京と沖縄の教育について比較を行いました。また、観光をテーマにしたグループは観光地をめぐり、どのように観光客を誘致しているのかの実地調査を行いました。
プレゼンテーションも日頃の授業の延長にあるもので、非常に堂々と行うことができました。その後、大学生からフィードバックをもらい振り返りを行いました。生徒たちも、成果の多い研修となりました。