We are ONE -MIF 2016を開催-

行事

10月29日(土)・30日(日)の2日間にわたり、本校学園祭・MITA International Festival 2016を開催いたしました。今年2回目となるMIFのメインテーマは、「We are ONE」。一人ひとりの活動だけでなく、クラス・学年をこえて全員の力を結集し、大きな輝きとなって学園祭を成功させたいという、生徒たちの思いが込められています。

 

そして、このテーマから連想したモチーフは、数多くの星や多様な惑星から形成されている“宇宙”です。来場者を最初にお迎えする門、当日のガイドとなるパンフレット、そして校舎に掲げられたフラッグは、統一したデザインで製作されています。

 

2日間とも本当にたくさんのご来場者をお迎えすることができました。また、本番前には天候も心配されましたが、2日間とも雨に降られることなく、屋外の販売やプログラムも予定通りに行うことができ、無事に閉幕となりました。そしてなにより、生徒の活気、来場者の方々の笑顔にあふれる2日間でした。あらためて、ご来場の皆様に心より御礼申し上げます。

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私たちは、MITA International Festivalを立ち上げるにあたり、年ごとのテーマの他に、イベントの根幹を支える3つのテーマを設定していました。これは、昨年も、今年も、そして来年以降もずっと、このイベントを創り上げる指針となる私たちのSoulにあたるものと考えています。その3つとは、「Academic」「Entertainment」「Hospitality」です。2016年のMIFレポートは、この3つのテーマそれぞれの視点からご紹介したいと思います。

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2日間の様子をフォトギャラリーにもまとめました。

1. Academic

ひとつ目は「Academic」。これは、プレゼンテーションや研究報告など、日ごろの学習の成果発表だけにとどまらず、「深く考え、伝える」という三田国際学園の学びを、全ての企画の中で、様々なかたちで表現していこうというものです。

 

中1〜高1の全クラスと高2SSCの生徒はそれぞれのテーマでプレゼンテーションを行います。1学期から準備を進め、母校や通っていた塾、興味のある企業への訪問をしたり、研究テーマに沿った実験を重ねたり、それぞれ試行錯誤しながら、プレゼンを仕上げていきました。

 

また、今年からの試みとして、高1SSCはポスターセッションも実施しました。訪れた人に1対1で相対して自分の研究内容を説明し、その場で質問に答えるという、一方向型のオーラルプレゼンとは一味違う緊張感、達成感を味わえたのではないでしょうか。

2. Entertainment

2つ目は「Entertainment」。さまざまな「表現」の世界に挑戦するクラス企画、見ている人たちも一緒に楽しめるクラブ活動の発表など、学園祭に来ていただいた方に心から楽しんでもらえるエンターテイメント性の高いイベントを目指しています。

 

中1:巨大平面→世界の各地域をテーマにしたバラエティあふれる絵が校舎の窓を飾りました。はじめての学園祭、お見事な作品でした!

中2:空間デザイン→階段の展示は初めてのことでしたが、会場全体をにぎやかなものにして、「お祭り」のムードをより一層高めてくれました。

中3:身体表現→クラスが一丸となってダンスの練習に励み、中学生活を経ての成長が感じられる発表でした。

高1:デジタル表現→映像やデジタルデバイスを用いて、アイデアが光るコンテンツを準備。大人から小さな子供まで、楽しそうにしていました。

高2:演劇→オリジナル作品に挑戦するクラス、全編英語で上演するクラス、それぞれの個性がよく出た、パワーあふれるコンテンツに仕上がっていました。

 

各クラスとも、メインテーマについていろいろと考えを巡らし、多彩なアプローチで自分たちの「We are ONE」を表現しています。「私たちはこうしたいんだ!」という、創造すること、表現することへの意欲が、準備段階から随所に感じられ、完成した作品やパフォーマンスはたくさんの人を楽しませ、喜ばせていました。

 

クラブ発表・展示も例年以上に盛り上がりました。部員数が増えたり、初心者が経験を積んだり、クオリティもこれまで以上に高いものに。日々の学習や、クラス企画の準備、自分を取り巻くさまざまなことと調整をしながら、練習に励んだり、展示作品の準備をしてきたことと思います。当日は会場内をにぎやかにしたり、たくさんの観客を迎える中、堂々とパフォーマンスを披露していました。

3. Hospitality

3つ目は「Hospitality」。学園祭に来ていただく全ての方にHospitalityを持って接する。自分たちだけで楽しむのではなく、来場者とともに体験をシェアできるよう、生徒一人ひとりがこの気持ちを持って臨みました。生徒主体でコンセプトから作り上げるWorld Caféや、校内をめぐるキャンパスツアー、クラブ活動体験などのプログラム、受付や美化など裏方の運営において、そうした私たちのHospitalityを感じていただけたら幸いです。

 

Born、We are ONE、そして…

1年目のテーマは「Born」。その言葉通り、生まれたての学校、初めてのMITA International Festivalは、生命力に満ちあふれていると同時に、未知なるものへの不安も抱えながら迎えました。そして2年目の「We are ONE」。ひとまわり成長し、自信をつけた先輩たちに、新たな仲間も加わり、より大きな力となって、学園祭を動かしていきました。

 

生徒が自ら設定するメインテーマには、「こんな学校にしたい」、「この学校で私はこんなふうに成長したい」という生徒自身の確かな意志が宿っています。まだまだ未熟なところもたくさんある学園祭ですが、生徒とともに学校もすくすくと育っていることを教えてくれました。来年のさらなる飛躍がとても楽しみです。