お好み焼きを作って売ろうー中2本科基礎ゼミ

授業

10月22日(土)、中2基礎ゼミナール『経営実践講座』の生徒が、横浜市で開催された「PIAフェスタ」に参加し、横浜市立大学・芦澤ゼミの学生が運営するお好み焼きの屋台で製造・販売を体験しました。

PIAフェスタは金沢産業団地企業と地域住民の方々や、地元機関や行政機関との交流と地域活性化のためのイベントで、芦澤ゼミは起業体験プロジェクトの一環としてPIAフェスタの企画・運営に協力しています。

 

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この日に先がけて、生徒は大学生からマネジメントサイクルのひとつである「PDCAサイクル」についてレクチャーを受けました。座学だけではなく、「A4サイズの紙だけでどれだけ高い塔をつくれるか」を競う「紙タワーゲーム」を行いながら、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のプロセスを、自ら考え、実践してみました。

また、別の日には、製造・宣伝・会計、それぞれの役割分担に分かれて、試作をしたり、会計手順を習ったり、販売戦略を練りました。

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そして迎えた当日。まずは大学生の働く様子を見学し、注意事項などの説明を受けます。そして、お借りしたブルーのおそろいの法被を身にまとい、いよいよ実際に製造・販売に臨みます。

鉄板の前に立ち、最初のお好み焼きを焼き始めるとすぐにお客さんが。緊張から表情がこわばり、うまく応対ができませんでしたが、大学生の助けを借りながらコミュニケーションをとり、記念すべき1枚目が売れました。

 

宣伝部隊もはじめは苦戦しました。勇気を出して「お好み焼きはいかがですか?」と声をかけるものの、「いらないです」「さっき食べちゃいました」と立て続けに断られ、表情が曇ります。こちらも大学生から励まされ、うまくお客さんに立ち寄ってもらうためのコツを伝授してもらいながら、次第に会場の雰囲気に溶け込んでいきました。

 

そう時間を置かずに、生徒たちはそれぞれの役割にも慣れ、自然と笑顔が浮かぶようになって、声もよく出るようになりました。売れ行きをみながら製造のペースを調整したり、完成品を持って宣伝をしたり、その時々に必要な工夫を考え、実践していく姿が見られました。

こうして時間内に売り上げ目標だった60枚を達成!最後は自分たちで焼いたお好み焼きを、みんなで笑顔でほおばりました。とはいえ、これで終わりではありません。後日振り返りの講義も行い、PDCAサイクルをつなげていきます。

 

今回ご協力いただいた芦澤ゼミが掲げている行動規範は「全員リーダーシップ」。生徒をサポートする大学生一人ひとりの取り組む姿からそのことが伝わり、それが参加した生徒にも伝播されていくのが感じられました。本当にありがとうございました。

 

中学本科クラスの「基礎ゼミナール」では、その先の「高大接続」を見据えた『中』大接続、あるいは「産学連携」をプログラムに取り入れながら今後も活動していく予定です。教員と生徒による学習で完結するのではなく、自分の近い将来のロールモデルとなるであろう大学生と交流したり、先端研究に触れて視野を広げたり、社会参画によって自分と世界とのつながりを意識する機会を得たりと、学ぶ面白さをさまざまなアプローチで存分に体験することを目指しています。

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