つくばScience Edgeに参加―高1SSC

授業

3月25・26日の2日間にわたり、高1SSCクラスの生徒が「つくばScience Edge」のポスターセッション部門にエントリーし、研究発表を行いました。

つくばScience Edgeとは、中高生の国際科学アイデアコンテストで、茨城県つくば市のつくば国際会議場で年1回開催、今年で6回目となり、本校は初参加でした。

 

本校生徒が参加したポスターセッションとは、サイエンスアイデアや、普段の研究活動をポスター展示場で発表・紹介をするもので、審査員やコンテスト参加者、来場者による投票審査もあります。

 

高校スーパーサイエンスコースでは、1年の1学期から基礎研究に取り組んでおり、自らテーマを選定し、実験をしたり、関連する研究論文に当たったりして、研究活動を進めてきました。

 

セッションでは、参加者が発表する時間と、他の参加者を自由にめぐり発表を聞く時間とに分かれています。参加した生徒は、ポスターの前に立ち寄る他校生などから「話を聞かせてください」と声を掛けられ、これまでの研究成果について語りました。

 

研究内容の一部を簡単にご紹介しますと・・・

 

『じゃんけんのグーをつくるために使う筋肉』は、筋肉の電位と動作の連動を明らかにするため筋電位を測定してグラフ化することを試みたもので、筋肉の電気信号で健康管理を行えるのではないかという着眼点から始まった研究です。こちらはどうやら「筋肉」というテーマが来場した男子生徒の興味を集めていたようです。

 

『金の輝きを取り戻す!!』は、「鉄は水銀に浮くが、金は沈む」という密度に関する実験を発端に、水銀の中に沈み変わり果ててしまった18金製の指輪の輝きを取り戻そうという研究です。発表がストーリー仕立てになっており、聞き手の興味を十分に引きながら、化学の面白さが伝わる内容でした。

 

ほかにも、食べ物を床に落とした時のおなじみのルールをテーマにした『3秒ルール発展ver』、製造元の異なる麹菌の遺伝子レベルでの識別を試みた『身近な食品についての簡便な遺伝子解析』 、糖度が低いといわれる水耕栽培において甘味を追求した野菜作りにチャレンジした『植物工場水耕栽培による糖度の高い野菜栽培』と、各々の興味・関心に応じたユニークな研究となりました。

 

初めて内容を聞く相手に、わかりやすく順序立てて話す工夫はもちろん、それぞれ専門分野を持つ聞き手からの鋭い質問にも応対しなければなりませんでした。その中では、思うような結果を得られなかった研究について、実験方法の改善や、アプローチの変え方など、熱心なアドバイスもたくさんいただきました。

 

また、同じように研究活動に取り組む同世代の発表を目の当たりにすることも、生徒たちにとって良い刺激になったようです。基礎研究は2年次も継続し、学園祭でその集大成をプレゼンします。