「翼はニャティティ。舞台は地球」ーキャリア講演会

キャリア

12月15日(火)、中1から高2を対象にしたキャリア教育講演会を開催しました。

今年度2回目の今回、お招きしてお話を伺ったのは、アニャンゴさん(本名 向山恵理子さん)。アフリカの音楽に魅了され、単身ケニア奥地の村で修業し、現地でも限られた男性だけに演奏が許されている楽器「ニャティティ」の世界初の女性奏者となった方です。

<学生時代に熱中したのは、バンド>

「アニャンゴと申します!」

ニャティティを持って登場した、アニャンゴさん。

生徒に問いかけるように、音楽との関わりを、バンドを組んでいた、中学生や高校生時代の写真を使って紹介します。大学時代に音楽修行のため、アメリカに行こうとしたところ、2001年同時多発テロの影響で行けなくなります。

その後、友人のご縁で出会ったのが、ケニア。さらには、ニャティティという楽器でした。

<夢にチャレンジし続ける心>

「どうしてもニャティティを演奏したい」。

しかし、その道のりは困難でした。

調べていくと、現地・ルオー族の選ばれた男性しか弾くことが許されないことがわかりました。アニャンゴさんは、演奏を教えてくれる師匠を探し出します。

ただ、ここでも困難に見舞われます。師匠が教えてくれようとしなかったのです。

何度もお願いに通い、さらには、この村で暮らすことを決断した、アニャンゴさん。

現地語を覚え、師匠と向き合い続けたといいます。

こうしたエピソードとともに、困難があっても、夢に向かってチャレンジし続けることの大切さを、生徒に教えて下さいました。

<みんなのニャティティを掴んで欲しい>

最後は、ニャティティの演奏を披露していただきました。

アニャンゴさんから、「みんな近くで聞いてもいいですよ」とのお誘いがあると、多くの生徒が、最前列に集まりました。

曲のタイトルは、現地語で、「問題だらけ」。

「問題だらけの人生、世の中を、少しでもより良くしていこう」という思いが込められていると言います。

歌いながら演奏する、アニャンゴさん。生徒達は、真剣な表情で聞き入っていました。

 

アニャンゴさんからは、「みんなにとっても、ニャティティがあると思います。何があってもめげずに、みんなのニャティティを掴んで欲しいと思います」との言葉。

それに対し、生徒は、「私もアニャンゴさんのように、自分のやりたいこと、好きなことに向かっていきたいと思います」と答えていました。

 

三田国際学園では、夢をつかみ取り、グローバルに活躍しようとする生徒一人ひとりを応援するべく、社会の第一線で活躍する方を招き、仕事への熱い思いなど「生の声」を聞き、将来の夢や普段の学習へのモチベーションや道標を見つけてほしいと考え、こうした講演会を実施しています。

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