宇宙の環境問題って何だ?

授業

4月27日(月)、高校1・2年のSSCクラスで特別講座を実施しました。 これからの未来を担う若い世代に向けて、宇宙の魅力を伝えることを目的にしたフリーマガジンを発行している団体「TELSTAR」の皆さんをお招きし、「宇宙の環境問題を解決しよう!」というテーマでワークショップを行いました。

 

 

まず導入として、高校生にとっても身近である地球の環境問題のひとつ「ゴミ」を取り上げて、「Rduce(発生抑制)・Reuse(再使用)・Recycle(再生利用)」の観点から自分が実践している取り組みや、アイデアについて考えました。

 

*What is Space Debris?*

そして、本日のメインテーマである宇宙ゴミ「Space Debris(スペース・デブリ)」。SF漫画の題材として取り上げられるなど、近年注目を集めている宇宙の環境問題のひとつです。デブリとは、使われなくなった人工衛星や、衛星打ち上げの際のロケットの不要部分が地球の周囲を軌道に乗って周回しているもので、その数は年々増え続けています。

 

速度を持って回っているため、ほんの小さなかけらであっても衝突したときの衝撃は大きく、使用中の衛星や有人施設である国際宇宙ステーションなどへの影響は甚大となります。人工衛星技術の発達など宇宙開発は私たちの生活を飛躍的に便利にしており、その一側面である宇宙の環境問題は、私たちにとって将来避けては通れない問題であるともいえるのです。

 

そこで、このデブリの問題を、地球の環境問題の延長線上にあるととらえ、同じように「Reduce・Reuse・Recycle」の観点から解決策を模索していきます。グループでブレーンストーミングを行い、最終的に一番有効だと考える対策をまとめ、プレゼンテーションを行いました。

 

プレゼンで発表されたのは…

 

磁力を用いてデブリを回収し、大気圏へ移動させ燃やしてしまう。

効率的にデブリを破壊できるレーザー光線を開発する。

新たなデブリを増やさないためのルール整備を行う。

 

など、いろいろな視点から多彩なアイデアのプレゼンがありました。

 

*基礎研究へ向けて*

講座終了後も、TELSTARのメンバーの皆さんへ質問が続きました。今まさに大学院などで研究に励んでいる方々で、生徒たちにとっては年齢が近いこともあり、自分の近い将来の姿を投影しやすかったのではないかと思います。

 

フリーマガジンの名前も「TELSTAR」。学生が手に取りやすいおしゃれなデザインが目を引きます。専門的な内容がグラフィカルに、分かりやすく、面白く紹介されています。

 

1年生は夏休みに向けて、基礎研究のテーマ設定をする時期でもあります。

限られた時間ではありますが、さまざまな分野の研究テーマに触れて、自分が「これだ!」と思うものと出会ってくれたらいいと思いますし、こうした特別講座がその一助となればと考えています。