バスクリン・つくば研究所を訪問-高1SSC

授業

12月16日(火)、株式会社バスクリンのつくば研究所を、高校1年スーパーサイエンスコース(SSC)クラスの生徒たちが訪問しました。

つくば研究所は、茨城県つくば市の筑波研究学園都市の一画にあり、「バスクリン」や「日本の名湯」などの入浴剤で知られるバスクリン社の製品開発の拠点となっています。

SSCではカリキュラムの一環として、自然科学に関わる大学や企業の研究室を訪問し、多種多様な分野の最先端の研究に触れる機会を設けています。このような機会は「研究者としての素養」を身に付ける一助となるのみならず、生徒自身が将来の進路について学び考えるというキャリア教育の側面からも重要であると考えています。このような本校の教育方針に共感いただき、今回の訪問が実現しました。

当日は、施設の見学や研究員の方からお話を伺うだけでなく、体験実験も準備していただきました。

 

香りの達人・調香師

バスクリン社では、香りが持つさまざまな効果を製品に取り入れるべく、調香師の育成にも力を入れているそうです。

通されたのは「フレグランス」と表札のかかる部屋。階段状の棚にずらりと並べられたたくさんの茶色い瓶とともに、調香師の荘司さんがいらっしゃいました。

「これは何の香りでしょう?」と、香料の付いた紙を渡されると、皆いっせいに鼻をくんくんさせ、どこかで嗅いだことのある匂いの記憶をたどります。ベンズアルデヒドやマルトールといった香料の名前や、大航海時代、香り豊かなスパイスを求めて命がけの旅をした冒険家のエピソードなど、軽妙なトークで終始楽しませていただきました。

入浴の体への影響を計測

続いての見学は「人工気候室」と呼ばれる部屋。常に一定の気温・湿度に保たれた部屋で、体への影響、効果を評価、解析します。

まず生徒たちの関心を集めたのは、赤外線サーモグラフィーです。

物体から放射される赤外線を分析して、その熱分布を調べることのできる装置で、お風呂で入浴剤を使用した際の温浴効果などを調べたりします。

また、別の装置では肌の水分量をチェック。

水分は電気を通しやすいという性質を利用したもので、肌に当てると微量の電流が流れ、その電気抵抗から水分量を計測します。先生も生徒も「お肌のうるおい度」に興味津々でした。

入浴剤を作ろう♪

SSCクラスでは、11月に行われた戸板祭で実験教室を開催し、粉末の入浴剤を製作しています。

今回は、その発展として「バスクリン社ならではの入浴剤を作ってみたい」との本校のリクエストに応じていただき、2種類の発泡入浴剤づくりに挑戦します。

湯船でシュワシュワと泡を出して溶ける発泡入浴剤は、リンゴ酸などの有機酸と、重曹などの炭酸水素ナトリウムがお湯の中で反応し、炭酸ガス(二酸化炭素)を発生させるように設計されています。

まず作るのは「発泡ダンゴ」。

研究員の皆さんのサポートを得ながら、着々と製作を進めていきます。

材料をビーカーに量り入れ、よく混ぜ合わせた後は、ぎゅっと力を込めて握り丸いダンゴに成形します。

材料がしっかり混ざっていないと崩れやすくなってしまうので注意!

もうひとつはタブレット状の入浴剤。

好みの色や香りを選んでオリジナル入浴剤を作ります。

自分のイメージした色になるよう、基本となる色の粉を工夫して調合し、材料を良く混ぜ合わせた後は、プレス機で圧力をかけて成型します。ラムネのようなかわいい丸型の入浴剤が出来上がりました。

そして最後には、発泡ダンゴの溶解確認をしました。

バケツに張られたお湯の中にダンゴを落とすと、ものすごい勢いで泡立ちます。

すぐさま腕を入れて、シュワシュワを実感。「おおーーっっ」と歓声が上がり、腕だけだったけれど、束の間のバスタイムを満喫しました。このダンゴ、市販のもの比べて強烈に発泡するのですが、材料が安定しにくい配合になっており、商品化は難しいということでした。(※もちろん安全です)

タブレットの入浴剤は、きちんと袋詰めをして、お土産としていただいて帰りました。

「炭酸ガスの入浴剤は血行を促進し、疲労回復などに効果があります。日ごろの感謝を込めて、ぜひご家族にプレゼントしてください」と、製作をご指導くださった製品開発部の杉浦さん。どんな色、香りになるかは、帰ってからのお楽しみです。

 

将来の自分を垣間見る

つくば研究所では、さまざまな専門分野を学んできた研究員の方々が働いています。

「しかし、何を学んできたかという以上に、センスや日頃の観察、注意力が必要とされる仕事です」と、製品開発部部長の綱川さんがお話してくださいました。また、温泉地に滞在し調査・分析をしているという「日本の名湯」シリーズの開発についてのお話も、関わる人たちの「飽くなき探究心」が感じられるエピソードでした。

授業で実験をする時には白衣を着用していますが、日々白衣を着て仕事に勤しむ方々に出会うことで、「学ぶ楽しさ」の先に将来の自分の姿をほんの少しでもイメージすることができたのではないでしょうか。

今回つくば研究所の皆様には、お忙しいところ貴重なお時間を割いて準備、対応をしてくださいました。

本当にありがとうございました!

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