行事
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2024年度の中学1年生オリエンテーション合宿が行われました。オリエンテーション合宿は、毎年インターナショナルクラス(IC)とインターナショナルサイエンスクラス(ISC)にわかれて行います。
この合宿は6年間を共に過ごす仲間との関係性を築き、自分のキャリアを見つめ考えていくための一歩目となるものです。
まずは、インターナショナルクラス(以下、IC)の合宿が実施されました。Academyグループ(帰国生)とImmersionグループ(一般受験生)が「共有し合う文化とコミュニティを創ること」をテーマに、合宿はAll Englishで実施されました。
ICは、高校でDual Diploma Program(日本と西オーストラリア州の高校卒業資格が取得できる制度)を修めることを前提に、入学時に英語が話せない生徒も段階的に主要教科の授業をAll Englishへと移行するカリキュラムが組まれています。
International Teacherが中心となり英語でプログラムを進行し、多様なバックグラウンドや英語学習歴の異なる生徒たちがクラスメイトと初めての協働、野外学習、ゲームなどを通してチームビルディングを行いました。
今回はインターナショナルサイエンスクラス(以下、ISC)の合宿の様子を主にお伝えします。
まず始めに代表の生徒が、「多種多様な環境から来た仲間と仲を深めたい」や「合宿での共同生活を通して自分の役割を意識したい」など、今回の合宿における自身の目標を力強く語りました。
「この合宿は6年間の学校生活でやりたいことを見つける、長い道のりの入口だと思っている」という言葉に、今回の合宿への意気込みと強い信念を感じました。
中学教頭からは、現在の世界情勢や日本の状況などについて語られ、言われたことをやるだけでなく自分で考え自走していける力が、これからの時代においていかに大切かということが伝えられました。目標を発表した代表生徒の言葉と中学教頭の合宿の意義についての話を聞き、全員が気持ちを一つにして合宿に臨む、良いスタートとなりました。
昼食の後は、各々が自分を見つめ直し将来の夢を考えるためのコーチングを行いました。コーチ(目標達成の支援)をお互いがし合い、自分の目標を意識し達成へと導くための会話がコーチングです。
ISCは4教科入試で合格した生徒だけでなく、英語入試や帰国生入試、MST(算理)入試で合格した生徒など、多種多様なバックグラウンドを持つ生徒がいるクラスです。そうした仲間と話し合うことで自分自身と向き合い、新たな発見へとつなげていきます。
否定しないこと、揶揄しないこと、きちんと相手の話を聞く姿勢を持つことなどをお互いが意識しながら、活発なコーチングが行われました。真剣な眼差しで相手の話を聞くだけでなく、相手の考えを引き出すような質問も出ており、相手の意見を尊重するという意識が伝わってきました。
自分の目標をクラスで発表した後は、ISCの生徒全員の前で発表を行うクラス代表を選びました。クラス代表に選ばれなかった生徒も、コーチングを通してしっかりと自分を見つめ直すことができたのだとわかるような、堂々とした姿で発表を行いました。
その他にもチームビルディングやクラス目標の設定などを通して仲間との関係性を築き、今後の自分たちのあり方について話し合いを行うことで、各クラスが本校のコンピテンシーの一つである「共創」を体現していました。新たな発見があったときの生徒たちの表情はとても生き生きとしており、本校での6年間でどれだけ成長していくのかと、期待で胸が膨らみました。
クラス発表の自分たちのパートを何度も練習したり、英語で発表をするAdvancedの生徒はInternational Teacher(IT)により良い表現を尋ねたりと、限られた時間の中でそれぞれが力を合わせて練習を重ね、本番では堂々と発表を行っていました。大勢の前での発表に緊張している生徒も多く見られましたが、今後の夢の実現に向けた大きな一歩となったはずです。
新たな自分を発見することで、今後も自分を見つめていくための良いスタートを切れた合宿となりました。未来を切り拓いていく力を身につける、実り豊かな6年間となるよう、教職員一同、心より応援しています。