行事
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12月2日(土)に、高校メディカルサイエンステクノロジーコース(MSTC)の1・2年生が、中高生のための学会「サイエンスキャッスル2023関東大会」に参加しました。サイエンスキャッスル2023は国内外の3か所で開催されており、なかでもこの関東大会は最も多くの中高生が集まる大会で、総勢546名の方が参加しました。
当日は口頭発表12演題の発表、ポスター発表119演題が行われ、本校の高校MSTコース2年生の角野 陽奈美さんが口頭発表で最優秀賞、福岡 璃音奈さんがポスター発表で優秀賞に選ばれました。
審査は企業や大学の研究者などを中心に、下記のような基準で行われました。
【口頭発表】
1 課題意識があるか
2 研究へのパッションを感じるか
3 仮説の検証ができているか
4 論理的な考察ができているか
5 新しい発見があるか
【ポスター発表】
1 プレゼンテーション力
2 研究力
3 意欲
今回、口頭発表をした角野 陽奈美さん(高2)の研究テーマは、「疾患原因となるアミノ酸変異の解析」です。現在、各個人によって異なるDNAの配列から作られるアミノ酸の差異に着目し、罹患する疾病の傾向をデータベース化し、疾病可能性を割り出すDNA診断が行われています。角野さんが研究したのは、そのデータベースにない差異が、疾患をもたらすか予測する試みです。角野さんは全く別の研究テーマで学校横断のプロジェクトチームにも参加しており、11月にパリで行われた合成生物学の世界大会「iGEM」でGrand Prize Winner, High Schoolを日本で初めて獲得しました。
ポスター発表で優秀賞を受賞した福岡 璃音奈さんのテーマは、「コウジカビの食品添加物応用を目指した、拮抗作用機序の解明」です。このテーマは果物とか野菜の表面にいる微生物に対して、コウジカビが阻害性を持っているかを検討する研究でした。
他に参加した生徒のテーマ一覧は、下記になります。
「人工知能画像処理技術に基づく放線菌の探索方法」
「アクアポニックス初ミドリムシを用いた新規肥料の模索」
「ミトコンドリアと疾患の関係」
「光が放線菌に与える影響」
「セイヨウミツバチ(Apis mellifera)の自己鏡映像認知の検討」
「ディフューザーを用いた垂直軸型風車の効率化」
「小水力発電に用いるペルトン水車の探求」
「プラナリアの記憶の保管場所について」
「マイマイの色帯に関わる要因について」
また、11月29日(水) に浜松で行われた微生物生態学会に高校1年のMSTC生徒7名が参加し、高校生部門において、4件のポスター発表を行いました。
その中から、高校1年生の一真帆さんが優秀賞を受賞しました。
MSTCでは、専門的知識をもった教員がサポートしながら、生徒自ら研究テーマを設定し、研究活動に取り組んでいます。
研究を研究のままで終わらせず外部で発表していくことで、あらたな視点や研究テーマにも出会うことができます。
MITA International Festivalでも発表を行っておりますので、ぜひ研究発表にご参加ください。