高1 Career Training Camp 社会と自分の距離を近づける

行事

5月12日(金)から5月14日(日)の3日間で、高校1年生の宿泊行事「Career Training Camp(CTC)」が行われました。この行事は、新たなクラスの親睦を深めると同時に、高校3年間とその先の将来に自分がどうありたいかを考える貴重なキャリア教育の場となっています。

やりたいことに出会い実現する力

CTCは大きく2つのプログラムで構成されています。1つめは、社会の最前線で活躍されている在校生保護者と対話し、生徒自身のキャリアについて考えを深めるプログラム。そして2つめは、クラス横断でチームを組み、短期間で「〇〇をプロデュースする」というテーマで企画提案を行うPBL型のプログラムです。

 

この2つのプログラムを通して、自分と社会との距離を縮め、自分がこれからどのような生き方を選択し成長していきたいかを考えることをCTCの目的としています。

自由な発想をかたちにしていくトレーニング

 

到着後早速、チームビルディングで短めのワークショップを行った後、チームごとに分かれてプランニングを行います。チーム分けは、合宿前に生徒が中心となり生徒のやりたい分野や案を調査し、マッチングし決めています。

生徒の考える企画案は実に自由です。これまでにない快適な飛行機内の空間を提供するサービス、使わなくなった健康器具を月額でレンタルするサービス、地方の特産を使用したコスメブランドの提案など多岐にわたります。高齢者との対話が行える孫AIの開発チームは対話できるデモを実際につくり、プレゼンを行っていました。

4P【Product(製品) Price(価格) Promotion(プロモーション) Place(流通)】といったマーケティングで使うフレームワークをメインファシリテーターから教わりながら、自分たちの事業案をブラッシュアップしていきました。自分たちの案をより良くしていきたいという思いを燃料にすることで、目標達成の過程で多くの学びがあります。普段何気なく利用しているもののコストや流通を考えることで、自分の手元に届くまでに多くの仕事が介在していることに気づくこともその一つです。

PBLを行う各部屋には在校生の保護者や大学に通う卒業生がファシリテーターとして常駐し、生徒の提案の聞き手となり助言をしてくださいました。

 

2日目の午前中は、野外でカレー作りを楽しみました。調理中は生憎のお天気でしたが、食べ終わる頃には雨がやみ、自然に囲まれた広々とした空間での食事は清々しいもので、
生徒もリフレッシュされたように思います。

 

漠然とした「社会」のイメージを具体化していく

午後は、社会で活躍されている保護者の皆様との対話が行われました。
起業家、エンジニア、医師、弁護士、イラストレーター、NPOを起ち上げた方など多様なキャリアのお話があり、生徒は質問やメモをしながら興味深く耳を傾けていました。今なぜその仕事をしているのか、10代の時は何を考えていたのか、憧れの職業を行っている社会人の方への質問は尽きません。何より同じ学校に関わる保護者の皆様のお話は、社会と自分との距離をぐっと近づけてくれるものだと思います。

 

 自分たちの考えを共有し貢献する文化

最終日は各チームの最終プレゼンテーションが行われました。ファシリテーターの皆様が様々な知見からフィードバックをくださり、新たな気づきを各チームに与えてくださいました。
各カテゴリーでの発表後には、各カテゴリーから1組づつ優秀チームが選ばれ、学年全体の前でもプレゼンテーションを行いました。
こういったプレゼンテーションを共有することも、本校の「貢献」の文化のひとつです。自分たちの意見を発信し共有することで、より多くの成長につなげていく文化です。



社会人でも難しい短期集中のプロジェクトでしたが、生徒たちは集中して取り組み、充実したプレゼンテーションを行うことができました。この短期間で成長していく基盤となっているのは、中学3年間で全員が積み重ねてきた思考のサイクルを回し、他者に伝えることを続けてきた成果だと思います。

 

非常に濃厚な3日間を過ごしたCareer Training Camp。高校3年間のスタートに迎えた宿泊行事は、卒業後の未来を考え自分と向き合っていく大変貴重な機会になったと思います。
最後に、この貴重な機会を共につくりあげてくださった保護者の皆様や卒業生の皆様のご尽力に、心より感謝申し上げます。

 



 

  • HOME
  • トピックス
  • 高1 Career Training Camp 社会と自分の距離を近づける