行事
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2023年度の中学1年生オリエンテーション合宿が行なわれました。
オリエンテーション合宿は、インターナショナルクラスとインターナショナルサイエンスクラスに分かれての実施となります。
この合宿は、6年間を共に過ごす仲間たちとの関係を築き、自分のキャリアを見つめていく一歩目となるものです。
まず、4月14日から16日にかけて、インターナショナルクラス(以下、IC)の合宿が実施されました。Academyグループ(帰国生)とImmersionグループ(一般受験生)が「共有し合う文化とコミュニティを創ること」をテーマに、合宿中はAll Englishで実施されました。
ICは、高校でDual Diploma Program(日本と西オーストラリア州の高校卒業資格が取得できる制度)を修めることを前提に、入学時に英語が話せない生徒も段階的に主要教科の授業をAll Englishへと移行するカリキュラムが組まれています。
ICのオリエンテーション合宿では、International Teacherが中心となり英語でプログラムを進行していきます。多様なバックグラウンドや英語学習歴が違う生徒たちが、クラスメイトとの初めての協働、野外学習、ゲームを通して、チームビルディングを行いました。
また、生徒同士でディスカッションし、シナリオを書き、短い英語劇として皆に発表するアクティビティも行なわれました。育ってきた環境が違う人間同士がいかに理解を深めていけるのか、ICのテーマであるInclusionとCollaborationの実現に向けた第一歩となります。Immersionの生徒とAcademyの生徒が協力しながら、全グループが見事に演じ切っていました。この経験は今後の6年間へと繋がる大きな財産となるはずです。
翌々週4月25日から27日の2泊3日で、インターナショナルサイエンスクラス(以下、ISC)のオリエンテーション合宿が行なわれました。
ISCは4教科の受験だけではなく、帰国生やMST入試を経て入学した生徒など多様な生徒が在籍するクラス。
合宿では自分の将来の夢や目標をさだめて、どのように三田国際での6年間を過ごしていくのか、自ら考え、まとめて、クラスメイトの前で発表します。その準備の過程で、クラスメイト同士でコーチングを行います。
コーチングは、対話をすることで話し手の可能性を引き出していく技術を指します。 コーチングで大切なことの一つは、相手を否定しないということです。これは、三田国際生が持つべき姿勢でもあります。本校では生徒と教員が「共創」「多文化理解」をコンピテンシーとして定め、あらゆる場面で意識して取り組んでいます。
また、コーチングを通して、話し手の生徒は自ら設定した目標を話すことで、自分自身と向き合うことになります。この合宿は本校のキャリアプログラムのスタートラインとして設定されています。自分と向き合い新たな「自分」を発見していくことから6年間の学校生活を始めるのです。
それぞれの想いや目標を真剣な眼差しで受け止める生徒たちの姿は、新たな学校生活をスタートする活力で溢れていました。
クラス内で自分の目標について発表を行い、生徒同士が話し合って、クラスの代表を選びました。代表に選ばれた生徒たちはISCクラス全員の前で発表を行いました。
自分の夢と目標を多くの同級生の前で発表する経験は、今後の大きな自信になったと思います。
緊張している生徒、にこやかに話す生徒、どちらも自分の目標を堂々と発表していました。
コロナ禍の影響下で過ごした時間から少しづつ日常を取り戻しつつある中、生徒たちの未来を切り拓いていこうとする力には目を見張るものがあります。実り豊かな6年間を過ごしていってほしいと思います。