Social Link Action 地域で行うPBLプログラム

キャリア


9月14日から9月17日にかけて、中学3年生の宿泊行事「Social Link Action(以下SLA)」が実施されました。

 

SLAは中学3年間の集大成として行われる修学旅行を兼ねた宿泊研修。今年度より始まった新たなPBL型のキャリアプログラムとなります。地域社会で活躍されている先人達の活動を実際に五感を使いながら体験し地域社会に貢献することで、社会と自分との関係を捉え直し、将来のキャリア形成へと繋げていきます。

 

 

今年度SLAで訪れたのは、福井県と和歌山県。
今年の3月には視察団を生徒の中から有志で募集し、事前に地域で活動されている方々へ取材を行いました。取材後も、まちづくり関係者や地元の高校生らとのオンライン会議で市の課題や魅力を学んだり、プログラムの内容を検討し、準備を進めました。

 

今回は、密着取材を行った福井県を中心にレポートします。

 

9月14日、東京駅に集合し、北陸新幹線にて金沢へと向かいます。現中学3年生は、中学入学以降コロナ禍で様々な行事が中止となっていた学年です。集合した生徒の表情にもSLAを迎えることのできた喜びと期待感を感じました。

 

早速、それぞれのチームに分かれフィールドワークがスタートしました。

福井県は、2023年度末に北陸新幹線が延伸することが決定しており、今後大きなターニングポイントを迎えます。
中心として活動したのは、坂井市と三国町。東尋坊や丸岡城などの観光名所や、豊かな自然環境と海産物や農産物があり、多様な魅力を持つ地域です。一方、日本中が直面している高齢化の問題やコロナ禍による観光不況など、多くの問題が山積しています。

こういった地域の課題に向き合い第一線で活躍されている皆様から直接刺激を受け、協働させていただくことで、本校が定めているVUCAの時代においても活躍する人に共通する12のコンピテンシーを育みます。
生徒が中心となり3日間に渡って各地域で行われた活動の一部をご紹介します。

 

日本で現存する12の天守の一つである丸岡城周辺の地域での活動では、観光客向けの甲冑ツアーやレンタルサイクル、古民家リノベーションカフェを実際に体験し、PR戦略を考えました。海外経験のある生徒が多く参加し、海外に向けたPRを考えました。


三国町では、地元高校生と町の魅力を発見するフィールドワークを行い、地域の高齢者の方と交流しSNSでの魅力の発信方法などをレクチャーするワークショップを開催。初めてSNSを体験する地元の高齢者の方々も初めての体験を楽しんでいらっしゃる様子でした。

 

丸岡、三国、それぞれの地域で商品開発や商品PRの提案をするプロジェクトも行われ、MITA International Festival 2022にて販売予定です。


3日目は地域の方々をお招きし、2日間の活動を通しての提案をプレゼンテーションしました。地域の方々やまちづくりの活動を行っている行政関係者の皆さまも温かく発表を聞いてくださり、フィードバックを行ってくださいました。 

和歌山でも地域の方々と海洋プラスチックゴミ問題や、地域の魅力を発信するプロジェクトなど課題に取り組みました。

 

 

16日の午後から17日にかけては京都へ移動し、福井組と和歌山組が合流し、観光しながら、京都の進んだ観光事業の取り組みを学びました。

 

この研修を通して、生徒の活動を支えてくださった地域の皆様や関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。