その他
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8月22日(月)と8月30日(火)の2日間、夏期教員研修を実施しました。本校で1年に3回行われるこの教員研修では、学校のビジョンを再確認し、今後の変化する時代に必要な教育について考え共有します。今回も全教職員が研修に臨みました。研修冒頭には、大橋清貫学園長より、今後の三田国際が目指すべき方向性について伝えられました。
原田校長からは、様々な教育活動に尽力する教職員に感謝の気持ちを述べられるとともに、教員研修を行う意義についてお話がありました。「共感・相互理解」を意識しながら今回も研修に臨み、生徒のより良い教育に還元してほしいと呼びかけられました。
続いて、「学び」についてや、学校や教科が担うべき役割について話し合う時間が教科ごとに設けられました。様々な意見の中で共通していたのは「人と人、人と社会が繋がる場にしていきたい」という考えでした。「学び」についての話し合いの中で多くの教員から聞こえてきた、「対話」や「つながり」という言葉。それらの重要性を再確認し、つながりを生み出す場を提供するのが学校、そして生徒のファシリテーターとなるのが教員なのだと、改めて考えを深め共通認識とすることで、教員同士が気持ちを一つに同じ方向を見つめる良い時間となりました。
また休憩時間になっても、他教科の考えを見ながら話し合っている姿が多く見られ、「共感・相互理解」を多くの教員が自ずと実践していました。午後は、午前の研修を踏まえて教科会が各教室で行われ、新しい授業案の作成や、コンピテンシーを身につけるためにどのように授業を展開していくかなどが話し合われました。
2日目は、まず始めにインター指導部ワークショップにおいて、職場での文化・ジェンダー問題を考え、本校の掲げるコンピテンシーにもある異文化理解を深めていくための取り組みが行われました。日常で無意識に行っている、文化・ジェンダーの違いに対する行動が、配慮に欠けた行動や差別につながる可能性があるということを学び、自分たちにとっての”当たり前”を見直すきっかけとなりました。
生徒の力を引き出すコーチングなど、全6つのテーマごとに分かれた選択式ワークショップも行いました。「科学的な視点で物事をみる」という講座では、普段から疑わずに直感的に答えを出していることに気付き、一度立ち止まって考え疑うことこそがクリティカルシンキングであること、そしてその重要性を再確認しました。
最後に2日間の教科会で話し合われた授業案を他教科の教員に発表、共有し、より良い授業を実現するための話し合いも行われました。他教科ならではの別の視点からの意見により、授業の質を高めるための新たな気付きや発見がありました。
教員同士の相互理解を深め、方向性の再確認を改めてできた今回の研修で得たものを、さらにより良い教育活動につなげていけるよう、今後も日々研鑽を重ねていきます。