行事
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2022年度の中学1年生オリエンテーション合宿が行なわれました。
今年度はクラス毎に内容も一部変更し、2回に分けて開催されました。
まず、4月15日から17日にかけて、インターナショナルクラス(以下、IC)の合宿が実施されました。Academyグループ(帰国生)とImmersionグループ(一般受験生)が「一つのクラスとして結束し成長すること」をテーマにチームビルディングを行い、All Engilsihで実施される初めての合宿となりました。
今年度より新たにスタートしたICは、高校でDual Diploma Program(日本と西オーストラリア州の高校卒業資格が取得できる制度)を修めることを前提に、英語の話せない生徒も段階的にAll Englishへと移行するカリキュラムが組まれています
ICのオリエンテーション合宿では、International Teacherが中心となり英語でプログラムを進行していきます。多様なバックグラウンドや英語学習歴が違う生徒たちが、クラスメイトとの初めての協働、野外学習、ゲームを通して、チームビルディングを行いました。
また合宿を通して、今後クラスで起こりうるトラブルなどを生徒同士でディスカッションし、シナリオを書き、短い英語劇として皆に発表するアクティビティも行なわれました。育ってきた環境が違う人間同士がいかに理解を深めていけるのか、ICのテーマであるInclusionとCollaborationの実現に向けた第一歩となります。
クラスメイト同士で話し合い、違いを認識し、さらに全て英語で内容を考え、台詞を覚え、演じる必要があります。決して簡単なアクティビティではありません。しかし、Immersionの生徒とAcademyの生徒が協力しながら、全グループが見事に演じ切っていました。この経験は今後の6年間へと繋がる大きな財産となるはずです。
翌々週4月25日から27日の2泊3日で、インターナショナルサイエンスクラス(以下、ISC)のオリエンテーション合宿が行なわれました。
ISCは昨年度までの本科クラス、メディカルサイエンステクノロジークラス、インターナショナルクラスの良さが融合したクラスです。
合宿では自分の将来の夢や目標をさだめて、どのように三田国際での6年間を過ごしていくのか、自ら考え、まとめて、クラスメイトの前で発表します。その準備の過程で、クラスメイト同士でコーチングを行います。
コーチングは、対話をすることで話し手の可能性を引き出していく技術を指します。 コーチングで大切なことの一つは、相手を否定しないということです。これは、三田国際生が持つべき姿勢でもあります。本校では生徒と教員が「共創」「多文化理解」をコンピテンシーとして定め、あらゆる場面で意識して取り組んでいます。
また、コーチングを通して、話し手の生徒は自ら設定した目標を話すことで、自分自身と向き合うことになります。この合宿は本校のキャリアプログラムのスタートラインとして設定されています。6年間の学校生活を自分と向き合い新たな「自分」を発見していくことから始めるのです。
それぞれの想いや目標を真剣な眼差しで受け止める生徒たちの姿は、新たな学校生活をスタートする活力が溢れてました。
クラス内で自分の目標について発表を行い、代表に選ばれた生徒たちはISCクラス全員の前で発表を行いました。
緊張している生徒、にこやかに話す生徒、どちらも自分の目標を堂々と発表していました。本校では、発表やグループワーク、行事を行う際にも、「貢献すること」を常に考えて欲しいと考えています。誰かに伝える、喜びを分かち合う、思いを受け取る、その中で新たな「自分」を発見していきます。
合宿中は、黙食や定期的な換気・消毒など、様々な制約がある中でも、生徒たちは実に生き生きと新たな仲間たちとの時間を楽しんでいました。
これから中学1年生たちがどのように成長し、将来「発想の自由人」として活躍してくれるのか。あらためて楽しみになったオリエンテーション合宿でした。実り豊かな6年間を過ごしていってほしいと思います。