シンガポールで観光誘致セッションー高2本科修学旅行

行事

高校本科コースの2年生は、11月7日(水)から4泊5日の行程でシンガポールへ修学旅行に出かけました。プログラムのメインとなるのは、日本への観光誘致のためのインバウンドポスターセッションです。この日に向けて留学生と都内観光地をめぐる校外学習や、MITA International Festivalでの発表など、事前準備も行ってきました。

 

こちらでは修学旅行後に生徒から寄せられた感想も交えながら、旅先での様子をレポートします。

 

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11月7日(水)、早朝から羽田空港に集合し、夕方前にはシンガポールに到着しました。シンガポールは熱帯モンスーン気候に属し、雨季と乾季に分かれていますが、高温多湿で年間を通して平均気温が25度以上になります。到着して最初に向かったのは、おなじみの「マーライオン」像のある公園。周囲には高層ビルやコンサートホールなど巨大な建築物が立ち並んでいるにもかかわらず、穏やかで開放的な空間が訪れた観光客を迎え入れてくれます。

 

マーライオン公園の向こう岸にそびえるのは、高級リゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」です。巨大な3つのタワービルにまたがって船のような空中庭園が乗っており、シンガポールを象徴する建物といわれるだけの迫力があります。そして、そのエリアにある植物園「「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」」を散策して初日は終了です。

 

11月8日(木)、朝一番にチャイナタウンをめぐった後向かったのはシンガポール国立大学(NUS)です。NUSはアジア最高峰の大学として知られており、その学生たちに案内され、キャンパスツアー、市内見学を行いました。シンガポールは多民族・多文化・多宗教・多言語の国家です。市内にはイギリス植民地時代のコロニアル建築が点在していたり、チャイナタウン、リトルインディア、アラブストリートなど様々なコミュニティもあり、短い滞在の間にたくさんの異文化に触れることができました。

 

11月9日(金)、3日目はいよいよメインプログラムとなるインバウンドポスターセッションです。前日の夕方にもリハーサルや準備を行い、当日を迎えました。会場となるのは市内の語学学校で、対象はシンガポールの大学生・専門学校生・シンガポールへの留学生・学校職員の方々です。たくさんの人たちに足を止めてもらえるよう、ポスターセッションを始める前に会場となる学校内を行き交う人に声をかけながらチラシも配りました。

 

ポスターセッションでは、納豆、あんこなどの日本食や、神道、着物、歌舞伎、けん玉や福笑いなどの伝統的な遊びといった日本文化に関するテーマをグループごとに発表します。最初こそ緊張していたものの、どのグループも身振り手振りだけでなく、実演も交えての熱心なプレゼンテーションを行い、日本の素晴らしさを現地の方々に伝えていました。また他国のブースでは、それぞれの国の学生たちが同じように自国のプレゼンを行っていて、熱心に聞き入り写真を撮り合って交流する姿が随所に見受けられました。

 

ポスターセッションを終えた生徒たちからは次のような感想が届きました。

「日本の四季について説明したが、英語で伝えることの難しさを知った。桜や紅葉などの日本の言葉を知っている人が多く驚いた」

「前日の練習で先生から『実際にやってみたら』とアドバイスをもらい豆まきを実演したらとても盛り上がった。日本文化に触れてもらうことができてよかった」

「最後まで聞いてくれる人が多くてすごくうれしかった。セッション以外の時間にも気軽に話しかけてくれる人が多く楽しかった」

「チラシ配りは大変だったが、来てくれた人はとても熱心に理解してくれようとしてくれた。プレゼンでは笑顔や声の大きさ、ジェスチャーなどが大切と学んだ」

 

生徒との振り返りレポートからは、見知らぬ人に声をかけてチラシを渡すことに緊張したことや、笑顔で呼びかけると相手にも気持ちが伝わった感動などもつづられていました。また、用意した台本通りに話しているだけでは興味を持ってもらえず、その場で試行錯誤して質問に答えながらコミュニケーションした経験など、たしかな手ごたえも感じられたようでした。大きな達成感と開放感のなか、最終日はレジャー施設が集まるセントーサ島で一日めいっぱい遊んで、無事に帰国の途につきました。

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