Thank you for coming!ーMIF 2018【Day 2】

行事

MITA International Festival 2018の2日間の様子をレポートします!

当日お運びいただいた皆様も、残念ながらご来場いただけなかった皆様もどうぞお楽しみ下さい。

また、これまでの準備の様子はMIF2018特設サイトにてレポートしております。こちらもあわせてご覧ください。

9:50 2日目がスタート!

10月28日(日)、今日も天候に恵まれ、早くから開場を待つ来場者で行列ができていました。開場時間を少し早めて、2日目もスタートしました。

10:00 会場を彩る生徒の作品たち

発表や体験などの企画だけが会場を盛り上げているわけではありません。会場のあちこちに飾られた生徒の作品は、いつもの学校とは違う「非日常」の演出を手助けしてくれます。

 

中学1年生はクラスごとにMIFテーマである「RISE」からイメージした「巨大平面」を制作しました。テントが立ち並ぶ中庭、少し視線を上げると校舎の窓には元気いっぱいの大きな絵が掲げられ、その絵をバックにして家族や友達と一緒に記念撮影する様子も見られました。さらにホール棟の1階には、セロハンを使って光を取り込むことも考えた力作も。

 

校舎に入り、最初に目にする階段。こちらは毎年美術部が装飾を担当しています。きれいなピンクや黄色の花畑をのぼると空には風船が飛んでいるという、「RISE」をイメージしたまさに「昇っていくような」デザインです。そして1階には華道部の生け花や、美術の授業で制作した粘土の創作和菓子が並べられており、校舎内を歩く人たちもその美しさ、かわいらしさに思わず足を止め、鑑賞していました。

 

2階に上がると広がるのは中学2年生の取り組んだ「空間デザイン」です。「Monument」をテーマにブラジルやエジプトなど世界の国々を壁画や映像で表現していました。また、掲示されたQRコードを読み取ると、生徒が制作したその国の紹介動画を見ることができます。

10:30 キレのあるダンスで魅了 ーポップダンス部

メインホール2日目最初のプログラムに組まれたのは、ポップダンス部の発表です。会場はすぐに満席となり幕が開く前から歓声が飛び交います。オープニングのパフォーマンスに続いて、中学生、高校生それぞれが大会出場時のダンスを披露。日ごろの活動の成果を発揮し、キレのあるダンスで観客を魅了していました。

10:45 食欲の秋、満喫

開場からずっとにぎわっているのはやはり食べ物のお店。今年食品販売に参加している生徒団体は、高2本科とSECの3クラス、中3基礎ゼミナール経営実践講座、そして手作りのスノーボールクッキーやパウンドケーキを提供する調理部です。

 

高2はクラスごとに「日本」「東南アジア」「アメリカ」という3つの異なるコンセプトでカフェを企画しました。うなぎのタレごはんに着想を得たお団子、エスニックな3種のソースが選べる餃子、MIF定番のチュロスをそれぞれ販売。お店の装飾もコンセプトにならったデザインで、和菓子屋風の看板、ペーパーフラワーのアメリカ国旗、ダンボールを削り出して作ったマーライオンなど、力作が並びました。

 

基礎ゼミ経営実践講座のお店「Polaris」は今年2年目。たこ焼き用ホットプレートを使ったパンケーキボールを販売しました。メープルやチョコシロップの甘さとの調和をとるため、生地に豆腐を入れる工夫もされています。夏休み前から校内で株主募集のプレゼンを実施して出資を募り、昨年の実施で取得した各種データや運営の反省点などを大いに生かして、売上を大幅に伸ばしました。

11:00 スポーツの秋も、満喫

クラブ活動体験もにぎわっています。卓球部では、ペン、シェーク2種のラケットから選び、持ち方を教わりながらサーブやラリーを一緒に楽しみました。グラウンドでは雨の影響で昨日は中止となってしまったサッカー、テニスも今日は実施。サッカー部のミニゲームでは、開始前に両チームがしっかり挨拶も交わし、真剣勝負さながら、ボールを懸命に追いかけていました。午後に実施されたテニス部も満員御礼。青空の下、気持ちよさそうにラケットを振ってスポーツの秋を満喫していました。

11:30 学び、探究する面白さを気軽にShare

MIFのキーワードのひとつ「Academic」は、オーラルプレゼンテーションとポスターセッションがその中核を担っています。校舎内で人の往来がもっとも多い1階のギャラリー前には、高校MSTC1年の基礎研究、中3基礎ゼミナールの理科系のゼミのポスターがずらりと並びました。これまでの研究成果の説明をしながらその場で質問にも応じ、ときには実験の苦労話なども交えたりして、自分の発見した不思議や自分だけが知っている研究対象の面白さを、訪れた人たちに一生懸命伝えていました。

 

高2本科の生徒は11月のシンガポール研修旅行で、インバウンド(観光誘致)のため日本文化を紹介するポスターセッションを行います。1階の高2カフェに併設されたブースでは、その発表を一足先に英語で披露。テーブルとイスも設置され、お団子や餃子を食べながらリラックスした雰囲気で生徒たちの発表を楽しんでいました。

 

また、基礎ゼミの中で、物理や数学、プログラミングをテーマに扱うグループは、ポスターとともに教室内に実験模型やプログラミングができる球体ロボットなどを展示しています。説明するだけでなく実際に動かしてみながら、どうしたら問題を解決できるか、訪れた人と一緒に考えたりしていました。

 

口頭発表とは違って、発表者と会話しながら内容を知ることができるのがポスターセッションの良さでもあります。また、説明する生徒がいない時間帯にも、目当ての発表や体験が始まるまでの空いた時間、校内を散策しながら気になるテーマのポスターの前で立ち止まる人もたくさんいました。「Academic」というと少し敷居が高く感じてしまうものですが、三田国際学園のMIFでは、学び、探究することの面白さを、こんな風に気軽にみんなでShareすることができます。

12:00 自己理解を深めるプロセス ー中学代表プレゼン

昨日の高校生につづいて、今日は中学生代表によるプレゼンテーション発表会が開催されました。プレゼンテーマは1年「自己理解」、2年「職業研究」、3年「学問研究」です。ある1年生代表は自分を亀にたとえて自己分析し、将来の夢を雄弁に語りました。

 

つづく2、3年生も、就きたい職業、学びたい学問について、調べたり企業や大学を訪問したことをレポートしますが、みな立ち返るのは「自分はどういう人間か、そしてどうありたいか」ということです。自己理解を起点としたキャリアマネジメントが生徒自身の中で確立されつつあり、年を追うごとに自己理解を深め、目標への歩みを前進させられていることが伝わります。

12:15 バラエティ豊かな文化系クラブ体験

文化系クラブの体験も連日にぎわいました。サイエンス部はスーパーボールづくりができるとあって大人気。白衣を着た部員が大忙しで材料を準備していました。ほかにもコンピュータ部のプログラミング体験、美術部のステンシルを使ったオリジナルバッグやコースターづくり、鉄道研究部の鉄道模型運転体験など、スポーツ以外にも好きなもの、興味のあるものにチャレンジできる企画がそろっており、思い思いに楽しんでいました。

 

12:40 2日目のプログラムも充実

ポップダンス部からはじまったホール棟での発表は、2日目も充実のラインナップ。高1インターコースβチームの演劇『リセット』では、1台のスマホをきっかけにゲームの世界と現実世界との虚実入り混じる物語を、プロジェクターの映像を効果的に使い演出。クラブでは、演劇部やコーラス部がここまで練習を積み重ねきた成果を披露しました。どちらも年々活気を増していて、来年の発表にも期待が高まります。

13:00 和室ではお茶会と対局体験

2階の和室では、茶道部のお茶会と囲碁将棋チェス部の対局体験が行われました。茶道部でお稽古している流儀は「表千家」です。お茶会の中心となる亭主やそのサポートをする半東の生徒は着物もきちんと着こなし、皆様を立派におもてなししました。一方、将棋の対局も静かに白熱。参加したこども達は勝っても負けても、思う存分に指して満足げに帰っていきました。

13:30 教室でも繰り広げられるプレゼンテーション

中学1〜3年生と高校SSC・MSTCの生徒は、代表者だけではなく全員がプレゼンテーションを実施。タームごとに分担して発表するのですが、そのタームの司会進行も自分たちで行います。見に来てくれた人たちにプレゼンの共通テーマや取り組みなどについて説明したり、時間通りに進むようタイムキーピングもしっかり行います。代表プレゼンだけでなく、各教室で行われるこのプレゼンも、時間をかけて準備した見応え、聞き応えのあるものがそろっています。

14:00 がんばれ!受験生

今年はじめての試みながら大好評だった「ガチャガチャ」。この中には、中学1年生が受験生に向けた応援メッセージカードが入っていました。自分が受験勉強をしていた時に励みにしていたことや、その経験から学んだこと、そしてどんな中学生活を送っているかなど、思い思いに気持ちを込めて書きました。何が入っているかわからないままガチャガチャを回してカプセルを開けると、思わずにこりとしている受験生も。

15:00 会場は最後まで大盛り上がり

2日目最後を飾るプログラムは新体操部と吹奏楽部の発表です。開催時間が同じだったにもかかわらず両会場とも開演前から満席となり、熱気に包まれていました。新体操部は、色鮮やかな衣裳を身にまとい、ミュージカル『Crazy for You』のナンバーにのって、軽やかに、しなやかに舞いました。昨日に続いて演奏を披露した吹奏楽部。アンコールにも応えて、最後はみんなで楽しめる『学園天国』で幕を閉じました。

 

16:00 無数のドラマを生み出して、閉幕

ここまで2日にわたりたくさんのプログラムを紹介してきましたが、これらはそれぞれのワンシーンにすぎませんし、紹介できていないものもまだまだあります。1学期から少しずつ準備を進めてきたMITA International Festivalは、最後にお客様をお迎えして、楽しんでいただいてはじめて完成となります。この2日間、いろいろなところで涙あり、笑いありの数々のドラマが生まれ、ご来場の皆様も、この無数のドラマに触れ、一緒に感動を共有することができていたのなら、こんなに嬉しいことはありません。

 

ご来場いただき、誠にありがとうございました。