行事
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3月23日(金)、高校スーパーサイエンスコース(SSC)の1〜2年生が茨城県つくば市のつくば国際会議場で開催された「つくばSciende Edge」のポスターセッション部門にエントリーし、研究発表を行いました。つくばScience Edgeとは、中高生の国際科学アイデアコンテストで、今年で3回目の出場となります。ポスターセッションとは、研究活動をまとめたポスターを作成して、展示し、訪れた人に発表・紹介するもので、審査員やコンテスト参加者、来場者による投票審査もあります。
高校SSCでは、1年の1学期から基礎研究に取り組んでおり、自らテーマを選定し、実験をしたり、関連する研究論文に当たったりして、研究活動を進めてきました。また、これに先立ち、昨秋には中間報告という位置付けで、MITA International Festival(学園祭)でプレゼンテーションやポスターセッションも実施しています。
秋以降さらに進めた研究活動の成果を報告するのですが、1年生にとってはここでの発表が最終ゴールではありません。今年7月に行くシンガポール修学旅行では、アジアの中高生が参加する最大規模の研究発表イベント「Global Link Singapore」に参加します。ここでの研究発表に向け、さらなる実験や検証を重ねて研究をまとめ、そこから英語のポスターを制作し、英語で発表するための準備が必要となります。
今回初参加となった生徒に話を聞くと、「来場者の科学への興味関心が高く、見に来てくれる人も多いので楽しかった」、「話しながら相手に上手く伝わっていないなと感じることや、実際に表が分かりづらいという指摘も受けた。次に向けて修正していきたい」、「鋭い質問や指摘はあったが、自分自身も気づいていたことが大半だったので、それを解決するための新しいアイデアを考え出したい」などと話し、自分が試行錯誤しながら積み重ねてきたことが初対面の相手にも伝わったという手ごたえや、その場で双方向のコミュニケーションが生まれる面白さを感じていることが伝わってきました。
2年生は、すでにシンガポールで英語による発表を経て研究活動も終えており、その集大成として再び有志生徒がScience Edgeでの発表に臨みました。英語ポスターで参加したチームは、「(本校の)International Teacherに、英訳だけでなく発音や大事なキーワードの強調の仕方、間の取り方など指導してもらいました。また、英文も『英語らしい』表現になるようにすること、分かりやすくすることに気をつけました」、「英訳するときは自分にとっても聞く相手にとっても難しくなり過ぎない分かりやすい表現に言い換えるようにしました」と、英語発表で工夫した点などについて話してくれました。
また、英語ポスターを日本語に再翻訳して参加した生徒からは、「日本語はひとつの言葉にいろいろな意味があるので、語弊の少ない表現を選ぶことが大変だった」、「英語で発表したり質問に答えるのが本当に大変だったので、今日の日本語での発表は余裕を持ってできた」といった感想が聞かれ、2つの言語にまたがって「どう表現したら伝わるか?」と考えたことが、結果的に研究内容への理解が深まり、消化不良になっていた部分を解消する機会にもなったようでした。
生徒たちが取り組んでいる研究テーマは次の通りです。
<2年生>
「The development of culture mediums with Euglena.sp」
「Oohoの食感と味の改善」
「唐辛子抽出物のカビに対する殺菌効果の研究」
「遺伝病のトリガーは何か」
<1年生>
「水で汚れを効率的に落とす研究」
「安価なヘッドホンの音質向上法に関する研究」
「次世代の再生可能エネルギー 海流発電技術開発」
「葉緑体の可能性を探る」
「プラスチックを分解するバクテリアの探索」
「植物の倍数性はどこまで倍加するか」
「土壌からの抗菌活性物質生産菌の探索」
「p53遺伝子の働き」
「ヒストン脱アセチル化酵素と遺伝子発現の可能性」