中3 Global Peace Study ー広島・京都ー

行事

9月11日(月)から4日間の日程で、中学3年生は修学旅行のプログラムとしてGlobal Peace Study(GPS)を実施しました。行き先は広島、京都の2カ所。前半の広島では、留学生リーダーとともに宮島と広島市内をめぐり、観光や平和に関するアクティビティを行いました。

Day 1 安芸の宮島のみどころを紹介しよう

GPS初日、早朝の東京駅に集合した一行は、元気に新幹線へと乗り込み、出発です。およそ4時間後、広島駅に到着。バスで宿泊先のホテルへ移動。そこで出迎えてくれたのは、2日間ともに過ごす留学生リーダー達。リーダーのほとんどが英語を母国語としない国の出身で、メキシコやインドネシアなどの国々から参加しています。2年次に行ったGlobal Village研修に続いてのリーダー達との協働体験。合言葉はもちろん、1) Don’t be shy. 2) Speak English. 3)Mistakes are OK!

 

グループに分かれて、リーダーとともに元宇品港からフェリーで宮島へと向かいます。生徒達は長時間の移動後にもかかわらずまだまだ元気でしたが、お天気の方はだんだん雲行きが怪しくなってきています。フェリーが宮島に着くと、ザーザー振りの雨。慌てて傘を広げながら、アクティビティはスタートです。

 

宮島での生徒達のミッションは、「残したい宮島の景色」をリーダーに英語で案内しながら写真や動画を撮影してグループオリジナルのムービーを作成することです。短い滞在時間の中で案内できるスポットは限られていましたが、厳島神社をはじめ千畳閣や五重塔などの歴史的建築物、鹿や大杓子といったアイコン的存在を意欲的に撮影していきます。その過程では神社を参拝するときマナーやルール、おみくじやご朱印帳のことなどリーダーに英語で説明していました。

 

再びフェリーに乗ってホテルへ。着替えをして夕食をとった後は、宮島で集めた動画や写真の編集作業に入ります。リーダーとめぐった場所を振り返りながら、アイデアを出し合いまとめていきます。出来上がったムービーはクラスごとに上映会を開いてお披露目。悪天候ながらも、美しい宮島の風景がグループごとの視点で捉えられており、そこに映る生徒たちの表情からも楽しんでいる様子が伝わってくる仕上がりとなりました。*つづく*

 

Day2 わたしの平和とあなたの平和

9月12日(火)GPS2日目は昨日の雨から一転、美しい青空に恵まれました。今日は広島市内で「平和」をテーマにしたフィールドリサーチです。生徒はこの日に向けて、日本や世界で起こっている変化、異文化理解についての事前学習を行い、それらを踏まえて「自分にとっての幸せとは?平和とは?」というテーマについて考えてきました。市内の平和記念公園内にある広島平和記念資料館を起点に、原爆の惨禍を今に伝え、平和への願いを込めた場所をリーダーとめぐり、お互いの平和観について話し合い、さらに考えを深めます。

 

フィールドリサーチのスタート地点となった広島平和祈念資料館。本館は現在工事中のため、東館のみの見学となりましたが、生徒たちは真剣な面持ちで、被曝資料や遺品を見つめ、戦後の広島の歩みに関する資料などを読んでいました。また、このフィールドリサーチでは、旅行客へのインタビューも実施。外国人と私たち日本人の「訪問する目的」「その場所で感じたり、考えたりすること」を問いかけ、その相違点や共通点を探ろうとする試みです。見ず知らずの大人、それも言葉も通じるか分からない外国人に、慣れない英語で話しかけるというアクションは、相当の勇気がいることでもあったと思います。

 

いくつかのグループは、袋町小学校にも足を伸ばしました。爆心地から460mの位置にある袋町小学校もまた、原爆により大きな被害を受けた場所のひとつです。木造校舎はすべて倒壊・焼失してしまいましたが、鉄筋コンクリート造だった西校舎は外郭のみ原形をとどめたそうです。その残った西校舎の一部は保存され、資料館として公開されています。原爆が投下された翌日から被災者の救護所として救護活動の重要な拠点となっていた西校舎の壁面には、当時書かれたと思われる被爆者の消息などを知らせる「伝言」が数多く残っていました。資料館ではその壁面の伝言の一部も見ることができます。

 

 

 

それぞれのリサーチを終えてホテルに戻り、グループプレゼンテーションを作ります。あらためてめぐった場所や取材した内容を思い起こしながら、戦前・戦後での広島の変化や、国によって異なる平和に対する価値観、自分たちが思い描く平和な未来などについてリーダーや仲間と議論し、協力しながらプレゼンテーションとしてひとつひとつ積み上げていきます。

 

自分と同じ年ごろの子どもが想像を絶するような辛い目にあっていたことを知り、「この悲劇について学びに来た」と毅然とインタビューに応じる外国人旅行者と出会う。生徒にこの日の感想をたずねてみると、この半日の中で言葉にならない思いを一人ひとりが抱え、言葉にしてはみたものの、その表現が自分が感じたことに全然足りていないような気持ちになったり、何が正しいことなのか分からなくなってモヤモヤしたりもしていました。プレゼンやレポートという表現だけでなく、そのかたちにならない思いもまた等しく尊く、彼らの糧になっていることがうかがえました。

 

Day3-4 古都の魅力を満喫

9月13日(水)、広島を離れ新幹線で京都へ。3日目、4日目はグループごとの自主研修として京都の名所を思い思いにめぐりました。中学最後の宿泊研修となったこのGPS。2年半前、入学直後に行われたオリエンテーション合宿のころから振り返ると見違えるほど大人っぽくなった3年生。以前できなかったことが当たり前のようにできるようになった自分、どんな貢献をするのか自ら考えそれを行動に移すことができた自分、それぞれの成長実感を自分自身の手にしっかりと掴んで、東京に戻って来ることができたのではないでしょうか。

 

*京都自主研修の様子は生徒自ら撮影した写真をフォトギャラリーでご紹介しています。こちらもあわせてお楽しみください!

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