【UCD Report 3】無限の可能性に気付く旅

行事

プログラム期間中、UCD内でのレッスンだけでなく、7月26日(水)と29日(土)の2日間、カリフォルニア州内にある4つの大学でキャンパスツアーも行いました。

(1) Saint Mary's College of California

7月26日(水)、はじめに訪れたのは、デービスから南に60マイルほど下ったモラガ(Moraga)という町にあるセントメリーズカレッッジです。ローマ・カトリック系の大学で、丘の上にあるキャンパスには厳粛なムードが漂っています。

 

UCDに比べるととてもコンパクトなキャンパスですが、建物内の椅子やテーブル、ライトなどの調度品はゴシック調で統一され、美しく整えられています。案内されたキャンパスツアーは洪水のような情報量かつハイスピードな英語で少し面食らいましたが、UCDとはまた違うアメリカの大学の空気に触れることができました。

(2) Diablo Valley College

つづいての訪問先は、UCバークレー近郊にありディアブロ山の麓に位置するディアブロ・バレー・カレッジ(DVC)です。DVCは公立2年制のコミュニティ・カレッジで、4年制大学への編入プログラムが豊富で、カリフォルニア大学各校への編入実績に優れています。

 

4年制大学への進学は、留学希望者にとって、学費、英語力等の理由から非常にハードルが高いものとなっています。しかしながら、学費や難易度が比較的低く設定されているコミュニティ・カレッジを卒業後に4年制大学への編入を目指すことは、実現可能性の高い選択肢のひとつです。

 

ここでは、実際にDVCに通っている学生からお話を聞くことができました。中には日本人もおり、高校生のときにどんなことを考えていたか、今どのような学生生活を送っているか、DVCでは編入に関してどのようなサポートが受けられるのかなど、生徒からの質問も受け付けながら親切に応対していただきました。

(3) Stanford University

7月29日(土)、早朝からバスで向かったのはスタンフォード大学。英タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)の世界大学ランキング(2016-2017)第3位という世界最高峰の大学のひとつです。メモリアルチャーチを取り巻く茶色の瓦とクリーム色の砂岩で出来た重厚な建物群や、雲ひとつない青空に高くそびえるフーバータワー、各所に配されたロダンの彫刻をはじめとするアート作品など、キャンパス内は美しいだけでなく、学び探究する意欲を触発するような知的で洗練された雰囲気があります。

 

キャンパスツアーで案内された建物のひとつにJames H. Clark Centerがあります。ここは生物学の学際的な研究を行っている研究棟で、分野の垣根を越えてイノベーションを促すことを目的としています。その精神を体現するかのようなオープンな作りの建物は全面ガラス張りで、ラボの様子もなんとなく窺えます。そこにはデスクに積まれた本や資料の山、遠心分離器、椅子にかけられた白衣などに紛れて、お気に入りであろうフィギュアが並べてあったりして、日々切磋琢磨するスタンフォードの研究員の日常を垣間見ることもできました。

 

ツアーの後には、ここの博士課程で学ぶ日本人女性の講演を聞きました。バイオエンジニアリングを専門とし、タンパク質の研究をしている彼女からは、日本での高校・大学時代の経験、「なんのために研究をするのか」と悩んだこと、留学当初、英語でのディスカッションやプレゼンテーションに非常に苦労したことなどの話がありました。講演後にはたくさんの生徒たちが取り囲み、質問責めとなりましたが、これにも気さくに応じてくださり、生徒は受験勉強のアドバイスなどももらっていました。

(4) University of California, Berkeley

次に訪れたのは全10校あるカリフォルニア大学システムの旗艦校であるカリフォルニア大学バークレー校です。ここでは小グループに分かれ、バークレーの学生とともにキャンパスツアーへ。キャンパスの路面のあちこちに大きな大学のシンボルが刻まれていますが、これを踏むと、単位を落とす、学力が下がるというジンクスが学生たちの間に受け継がれているそうです。その反対にキスをすると成績が上がるといわれる丸いオブジェも。生徒たちはシンボルに気をつけながら学内を興味津々でめぐりました。

 

その後、学生らとともにWhat can we contribute to this global society? というテーマでディスカッションしました。参加していただいた学生の中にはDVCからバークレーに編入したという日本人学生もおり、生徒たちは積極的に質問を投げかけ、体験談やアドバイスを聞き出していました。

 

今回この短期留学に参加した生徒の中には、国内だけでなく海外大学進学も選択肢に入れている生徒、すでにコミュニティ・カレッジ経由での進学を視野に情報収集をしている生徒がいます。こうした生徒にとっては、頭の中にだけにあった進路や将来像を、具体的な道筋、姿として見聞きすることができました。そして、海外に興味はあるけど、無理なんじゃないか、とあきらめかけていた生徒にとっては、「もしかしたらまだ可能性は残っているかも」「もっと視野を広げて進路を考えてもいいんじゃないか」と考えるきっかけになったようです。

 

また、実際に大学に足を運んでみるという経験は国内大学を選ぶときにもおおいに参考になったはずです。その後のプログラムへ取り組む生徒たちの様子からも、国内外問わずこれからの進路を決めていくモチベーションが高まっていっているのを感じました。自ら求め動く先には無限の可能性が開けているということに気付けた、有意義な2日間のツアーとなりました。

 

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