目標は高く たしかな力を味方につけて-中3Global Peace Study

行事

9月14日(月)と15日(火)、中3のGlobal Peace Study(GPS)を開催しました。GPSは、例年広島への修学旅行として実施しているプログラムです。今回は感染症対策のため宿泊を伴わず、本校での開催となりましたが、無事当日を迎えることができました。

9月14日(月)1日目

"Peace"を冠するGPSの目的の一つは、持続可能で平和な世界について理解を深めることです。学びの道しるべとなったのは、国連が策定した17のSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)です。生徒たちは5月頃から貧困や教育、ジェンダーといった幅広いSDGsのテーマについて調べたり、日本における課題についてディスカッションをしたりと学習を進めてきました。

 

初日は、海外在住のファシリテーターとオンラインで繋いでプログラムを進めました。SDGsを自分の問題として実践につなげていくことは、GPSの大切なミッションです。最初に行ったロールプレイでは、私たちの生活とSDGsとの関わりを意識して”自分事”として捉える練習を行いました。

 

さらに、“システム思考”でSDGsを捉えるワークにも挑戦しました。システム思考はさまざまな物事・出来事を「システム」として捉え、構成する要素同士の関係や変化のパターンを明らかにしていく方法で、組織開発や企業のマネジメントにも活用されています。

 

"Peace"はあまりに大きく、ときに遠く感じられてしまうこともありますが、課題を一つひとつ可視化していくことは、大きな第一歩となることでしょう。熱心に取り組む生徒たちの表情は、思考の幅が今まさにぐんと広がっている喜びと興奮を物語っていました。

9月15日(火)2日目

GPSのもうひとつの目的は"Global"、すなわち留学生リーダーとの異文化体験を通して多様性について学び、視野を広げていくことにあります。事前学習では、留学生リーダーたちが様々なトピックについて英語で話す動画を視聴し、感想や意見、当日聞きたいことや議論したいことをまとめてきました。

 

2日目は日本の大学・大学院に留学中の「留学生リーダー」が来校し、英語でプログラムが進行します。アジアや南米、アフリカなど多様な地域にルーツを持つ彼らは、生徒たちと同じように英語を外国語として習得しました。コミュニケーションのツールとしてはもちろん、アカデミックにも英語を使いこなす留学生リーダーたちは、生徒たちのりっぱなロールモデルです。

 

まずは、生徒たちから留学生リーダーたちへのインタビュー活動です。生い立ちや現在の専攻分野、母国におけるSDGsの達成状況まで、英語で順に尋ねていきます。遠い場所で生まれ育ったリーダーたちが目の前にいて、対話できるありがたさが、この時勢ではより一層身に染みます。生徒たちの緊張もリーダーたちの明るさで徐々にほぐれ、姿勢もどんどん前のめりになっていきます。

その後、2日間の集大成となるグループプレゼンテーションの準備にとりかかります。グループごとに選んだSDGsについて、平和で持続可能な世界を実現するための課題と解決策を発表します。評価のポイントも事前に伝えられ、留学生リーダーのアドバイスを受けながら構成を練り、繰り返し練習をした後、いよいよプレゼンに臨みます。

 

SDGsの10番「人や国の不平等をなくそう(Reduce inequality within and among countries)」を選んだグループは発表の中で、貧困の指標の一つであるジニ指数(Gini Index)を紹介しました。ジニ指数は、ある地域での所得の平等・不平等度を示す指標で、数値が小さいほど平等に近いと言われます。初日に学んだシステム思考も使い、留学生リーダーへのインタビュー結果も引用した説得力のあるプレゼンに、私自身はっとさせられました。

 

本校が掲げる12のコンピテンシーは、「責任感」や「社会参画」、「異文化理解」や「コミュニケーション」など多岐にわたりますが、持続可能な社会づくりに貢献しようとするとき、これらの力が複合的に作用して生徒たちの背中を押してくれることでしょう。多様なコンピテンシーが求められるGPSで、いきいきと力を発揮する生徒たちの姿は、将来の活躍を予感させました。6年間の学校生活も折り返し地点に近づいていますが、たしかな力を自分のものにしていってくれることを期待しています。

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