お医者さんとして生きることーキャリア教育講演会

キャリア

12月10日(月)、中学1〜3年生を対象にキャリア教育講演会を開催しました。今回お招きしたのは、国立研究開発法人国立成育医療研究センター・臓器移植センター長の笠原群生先生です。笠原先生は小児の肝移植を専門とする外科医で、「お医者さんとして生きること」というタイトルで、医師の仕事や小児の臓器移植医療の現場のことをはじめ、笠原先生自身が医師として日頃心がけていることや学生時代に考えていたことなどをお話ししていただきました。

 

はじめに、お医者さんとは何かということや基礎医学や臓器移植についての基本的な知識を共有し、つづく肝臓移植のお話の中では、顕微鏡を使って直径4mmの血管を切り開いて縫合する手術の動画や、手術前の患者さんの姿、手術後に呼吸が楽になっている様子なども紹介していただきました。生徒たちは、日常生活とはかけ離れた想像の及ばない世界を目の当たりにして、話を聞く表情も真剣味が増していきました。

 

笠原先生は小児生体肝移植においては世界一の手術数を誇り、患者の10年生存率も91%と全国平均を上回るものです。けれどこの数字について笠原先生は「患者さんにとっては0か100かしかないのです。100%にするためには120%の今以上の努力が必要です」と語ります。

 

そして、テーマがキャリアパスへと移ると、まず「外科医であることに誇りを持っています」と力強くおっしゃり、自身が中学生の時のことや医師を志したきっかけなどを交えながら、生徒たちに向けて、なりたい自分になるために何ができるか、語りかけてくださいました。

 

その思いは最後の5つのメッセージにも凝縮されています。
「自分の夢をみつけよう」
「毎日少しでも努力しよう」
「記録することはとても大事」
「人と比べない。君には君の良さがある」
「謙虚に」

 

講演を通して伝わってきた仕事への熱意は、医師を志していたり明確な夢を抱いている生徒だけではなく、将来の目標にはまだ出会っていない生徒にとっても刺激となり、毎日を過ごしていくためのモチベーションや指針、あるいは未来への勇気をもらえる機会となったのではないでしょうか。

 

講演後の質疑応答の時間も活発に手が挙がりました。「仕事をしていて大変なことや嬉しかったことは?」「理科が苦手だけどどうしたらいいか?」「手術はAIやロボットに取って代わってしまうのか?」など、身近な悩みから医療の未来のことまでいろいろな質問に丁寧に答えていただきました。

 

また、手術器具に触れる機会も設けていただき、放課後、用意された部屋には生徒がひっきりなしに詰めかけました。ついさっき話をしてくださった「スーパードクター」の手ほどきを受けながら、人工皮膚を使って実際に縫合をしてみたり、頭に顕微鏡を装着したりして、ふだんはドラマの中でしか見ることのない世界を興奮気味に体験していました。

 

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